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米国が拒否権発動〜国連は守っちゃくれない・その2〜 [国連は守ってくれない]

米国が拒否権-イスラエルのガザ侵攻非難決議案に

アラブ諸国がイスラエルによるガザ侵攻阻止と拉致されたイスラエル兵の
解放を求めて国連安全保障理事会に提出し た決議案に対し、米国は13日、
拒否権を行使した。

決議案は安保理非常任理事国のカタールが提出したもので、安保理理事国
15カ国のうち、10カ国が支持。英国とデンマーク、ペルー、スロバキアは
投票を棄権した。

米国のボルトン国連大使は投票後、「決議案はバランスを欠いたものだっ
た」と指摘し、「地域の緊張を悪化させ、イスラエルとパレスチナという
2つの民主国家が平和と安全のうちに共存するというわれわれの展望を損
なうものだ」と語った。
【7月13日(ブルームバーグ)】

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以前、「国連は守っちゃくれない」と書きましたが、また国連の無意味さ
があぶり出されることとなりました。

今回のイザコザについては、パレスチナ側がイスラエルの兵士を拉致した
というのが発端らしいですが、これにより多数の一般国民が被害を受ける
事態となっております。
そこで「ちょっとイスラエルの無茶な武力侵攻を止めさせろよ」と国連安
保理に決議案が提出されたワケですが(最近よく聞きますよね)、アメリ
カが拒否権を行使して決議案をボツにしてしまったんです。
何だかんだと理由を付けてますが、結局はアメリカとイスラエルの間に何
かあるのでしょう。

現在、日本も北朝鮮のミサイル・核兵器開発、日本人拉致等について、北
朝鮮を罰する決議案を国連安保理に提出しようとしていますが、それを中
国とロシアが拒否権をチラつかせて邪魔をしています。
こちらも何だかんだと理由を付けていますが、結局は中・露はこの犯罪国
家とつながっているからでしょう。

常任理事国の拒否権、これはやっかいなシロモノですね。
この常任理事国が自国の損得で好き勝手に行使できる権力がある限り、国
連に過度な期待をするのは危険極まりない事だと思います。
常任理事国に利益をもたらす事のできない国、弱小国は守ってもらえない
んですよ。
そもそもこの常任理事国が全て、核兵器を保有し、武器の輸出でかなりの
利益をあげている国だという事を忘れてはいけません。
口先だけで「平和」だの「人権」だの言いながら、裏では人殺しの道具で
金を稼いでいるような連中ですよ。
中には第二次世界大戦以降も、他国への侵略を繰り返してる国もあります。
こんな連中が本気で「平和」を求めているとは思えません・・・・・。

「国連主導」よく聞く言葉ですが、私は「他」に依存した平和は危険だと
考えます。
どの国の国民でも、誰もが戦争などしたくはないでしょう。
互いに殺し合う異常な事態です。
ただ、ここに宗教や利害などが絡んでくると、いとも簡単に戦争やテロを
始めてしまいます。
それは多少なりとも歴史をかじった方なら分かりそうなものですが、どう
も日本の中には、他に依存し、武装放棄すれば侵略を受ける事もない、
そう考え、憲法九条を宗教のように崇め奉っておられる方も多いようです。

「和をもって尊しとす」
聖徳太子が制定した一七条の憲法の第一条、私の大好きな言葉です。
古より、日本人のDNAに深く刻み込まれている言葉だと思います。
この言葉を世界に広める事ができれば、それにこした事はないと思います。
しかし、残念ながらこの言葉が通じるのは日本国内限定だと考えておいた
方がいいのではないでしょうか。

自国の平和・安全を他国に委ねている現状は危険過ぎると考えます。
「自分の身は自分で守る」という事をもう少し真面目に考えてもよい時期
にきているのでは、と思います。


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muito_prazer

どうも御挨拶が遅れまして。
「自分の身は自分で守る」まったく同感です。いくらきれいごとを言ったところで命をとられては後の祭りですからね。
話は変わりますが、各国の代表者が集まってお話しましょうという場が「国連」という風に世界中で合意がなされているようなので、国連は凄く権威があるもののように感じます。しかし、「国際連合」というのはちょっと訳がおかしいのです。英語表記は「United Nations」なのですから正しくは「連合国」になる筈です。そうです、あの忌まわしい第二次世界大戦で勝者とされている「連合国」です。つまり「第二次大戦の勝者が音頭を取って世界をまとめていきましょう」という機関が「国連」なわけですから、ninaさんが指摘している様に常任理事国の顔色を伺わなければ事が思い通りには運ばないのです。
当然「連合国」なわけですから第二次大戦で主動的な役割を果した(枢軸国側を降伏させるのに大きな役割を担った)国が常任理事国にずっと居座り続けていて、それが米、英、仏、中、露という訳なのです。もっとも終戦時点で中国といえば中華民国なので、中共が常任理事国に居座っているのはどうなのか?同様にソ連が崩壊したらロシアにその立場が引き継がれるのはどうなのか?という疑問が生じますが…。
第二次大戦の勝者(怪しい国もありますが)が今もって大きな顔をし、拒否権などの強硬な意思表示の権利を認められている。逆に日本やドイツは戦後いくら経済的に発展しても、国際的に貢献しても「UN」の枠組みでは「負け犬」であり、重要なポストには就けない。

あの戦争は未だに終わっていないのです。

それから下の記事なのですが、韓国は平時の際は統帥権が大統領にありますが、有事の際は統帥権は米軍に移ります。日米が同盟関係である限り日本を意識した兵装を拡充したところで金をどぶに捨てるようなものなのですが…。購入したところで満足に運用ができるとも思えませんし。
あいつら買ったという行為だけで満足なんでしょうけど、お間抜なやつらですねぇ。
by muito_prazer (2006-07-15 00:00) 

nina

似非柔道家さん、コメントありがとうございます。
「連合国」確かにそれが正しい訳ですね。
「戦争は未だに終わっていない」というご意見も、確かにそうだなと感じます。
確か敵国条項は死文化してるとはいえ、まだ削除されてませんでしたよね?
日本もドイツも、まだ連合国側から見れば「敵国」という立場なのでしょう。
マトモに機能していない国連のニュースを見るたびに、「国連への上納金を
ストップしてしまえ!」と思いますが………ムリでしょうねぇ……。
by nina (2006-07-15 01:08) 

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